まあそんなわけで、みんなあっという間に出ていっちゃって。
日本組もウィーン組もそう。
意外と、帰るときはあっさり帰っていくのだ。
しかも嵐の如く唐突にあっという間に。
「……行こうかな」
「……なんか羽織れよ」
「うん」
ぽつねんとなった部屋に、我々夫婦のぽつねんとした会話が妙に響いた。
「…じゃあこの子達のことよろしくねユウキ」
「俺かよΣ」
琥珀ったら意外とユウキにも懐いてるんだもの~。
任せるしかないっしょ。
「じゃあそろそろ出ようかな~。野木さんも準備できてるかも」
「お前これ忘れんなよ」
「おおっとぉ…」
やだわもう❤
バッグを忘れちゃ、なんだかもうかわいそうなレベルじゃない❤
「ってうるさいな!」
「いや自分で言ったろΣ」
ふっまあいいわ。
お財布も入ってる。携帯も入ってる。
かえくんの隠し撮り写真(お守り)も入ってる。
琥珀梨音紅葉の写真(お守り)も入ってる。
かえくんの隠し撮り写真(観賞用)も入ってる。
あらやだわ! かえくんの隠し撮り写真(ちょっとセクスィ)を忘れたわ!
「……」
「やだわあどこに置いたかしら。妻のみぞ知る、素敵夫のちょっとセクスィショット」
「……」

