秘密のMelo♪y⑦*完結編㊤*


ちゃはっ☆とウィンクをしてみると、無言で顔をそらされた。

しかもなんかこそこそしてる。

失礼だよね。すっっっごく。


「ふんだ。みんななんか帰ってしまえ」


『拗ねたように言ったって無駄よっ。もともと態度がそう言ってたわ』


「そっ……そんなバカな…!」


「全員バカやってねえで早く出ろよ。遅れんぞ」


「おいおい。俺ァ静かに見守ってただろうが」


「なにも言わねぇだけですでに共犯だ」


「てことは俺もかよ」


『ああ! 大変! 本当に電車に遅れちゃうっ。あれに乗らなきゃ、飛行機間に合わないわよ!』


『きゃー大変! マヒロ、ありがとうね❤』


『赤ちゃん産まれたら、また遊びに来るね』


『マヒロもまたウィーンに来てね』


『うん。気を付けてね』


『元気でね~! 元気な赤ちゃん産むのよ❤』


『バァイ❤』


ひとりひとりそう言いながら手を振って、小走りに部屋を出て行く。


『ちょ、待てよ! じゃあなマヒロ♪』


「……迷惑被ったのは俺だっつーのに、アイツら一言も挨拶なしに出て行きやがって」


「まあまあ、悪かったって。じゃあな。…フッ。お前さんが父親ねェ? フッ」


「……」


シュンは…なんかすごい鼻で笑って行った。

かえくんをそんな扱いできるってすごいよね。