「可愛いのに! こんなに可愛いのに!」
「……」
おおうっ。
ピキイッて音がした気がしたよ?
『マヒロって…』
『…ね』
しょうがないな…。
無惨に捨てられた猫耳カチューシャを見つめながら、仕方なく…。
「これだけでい…」
―バシュッ
「捨てた!Σ」
本気で投げ捨てた!
あたしびっくり!
「念のため聞いておくが、ふざけてんのか本気なのかどっちだ」
「ふざけてる」
「(ピキッ)」
「ごめんなさい!!」
だって似合うと思ったんだも…!
りいぜんとのかつらも似合うと思ったんだも…!
うえーんっ!
『ていうか…リーゼントと猫耳を一緒につけさせようとしてたわけ…?』
「あら? まだいたの? 早く帰ってもいいのよ」
『早く帰れにしか聞こえないΣ』
やっだそんな失礼なっ。
アッシュったら被害妄想っ❤

