顔がぁ!
かえくんの顔がわんこぉ!!
「おい、真裕! どうした?」
「ぎゃーっかえくん! わんこっ…わんっ……あ…れ…?」
「…わん…こ…? はあ?」
「…あれ? え?」
普通の…かえくん?
「…?」
「おい…まさか夢でも見てたのか?」
「ゆ…ゆめ?」
えっと…え、夢…?
なんかもう、何が何だか分からなくなってる。
えっと…目が覚めたらかえくんがわんこになってて…。
でもそれは夢で、今起きたのが本当に起きた…?
「……わあぁんっ! よかった~!」
「意味分かんねえよ…」
思わず泣きつくあたしを、呆れながら抱きしめるかえくん。
ああ…よかった。
毛のもふもふ感がない。人間だあぁ…❤
「それより体はどうだ?」
「ん…。え? あ…大丈夫」
「…そうか?」
「うん。軽くなったしお腹も痛くない」
「それならいいけど…」

