秘密のMelo♪y⑦*完結編㊤*


「取ってく…」


「いやお前座ってろ」


「……真意が分かるからこそ失礼」


「…心配してるだけだが?」


「嘘ばっか! じゃその間はなに、間は! 心配してるとこ絶対おかしいでしょっ」


一人で歩いてたら転ぶ…とか。

急に思い立って踊りながら歩くに違いない…とか。


「そう思ってるんでしょ!」


「よく分かってんじゃねーか」


「……」


「……」


え、まさかの肯定…?

母として…というか人妻として…てかもう女として…てかそれを通り越して人としてどうかと思うような行動を、まさかの肯定…?


「わ……」


「あ?」


「わたしの愛するダーリンはどこへ行ったのかしら…!」


「俺はもともとこうだがなんか文句あるか」


「あるわ」


「どちらかといえば本当にしかねない…っつーか前科のあるお前のが間違い。俺は正しい」


「ある」ときっぱり言い切ると、あたしが口を閉じるより前にかえくんはそう言った。

そのあまりの説得力に、なんだかその通りな気がしてきて反論できなくなる。

この人のすごいとこの一つだと思う。


「…神様わたしは結婚相手を間違ったのかもしれません」


「何度も言うがそれはお義父さんに言っておけ」




「あ、あの…お取込み中申し訳ありませんが、お茶をお持ちしましてございます」