『ああ、すまないね君達。せっかく来てくれたのにこんなことになってしまって…』
『あ、いえ…。マヒロと赤ちゃんが無事でよかった』
『ね…』
寝ているとはいえ、楽な表情をしている真裕に安堵したのか…メイリー達もようやくほっとした表情を浮かべた。
『じゃああたし達部屋に戻っていようか』
『そうね。ゆっくり眠りたいだろうし…』
「わりィな」
「なにが?」
「…いんや。なんとなく…」
「……ああそう」
楓とそう言葉を交わし、俺達は借りた部屋にそれぞれ戻った。
「真裕、今までにも何度かあったのか?」
部屋でそうユウキに聞いてみる。
「ああ…二回くらい。なんか切迫早産とからしくて、それが原因で?」
「…その切迫早産っちゅーのは…どういう状態だ?」
「俺が知るわけないだろ…」
だよなァ…。
『あんまり日本語で話すなよー。なんか疎外感を感じ…』
『もともと疎外された存在だおめェは』
『いやそれは言っちゃいけないことだぞ!?Σ いじめだぞ!?』
『バァカこりゃいじりっていうんだよ』
『何が違うんだよΣ』
『んなもんはおめェ…愛があるかねェかだよ』
「…下手だな、あんた」