秘密のMelo♪y⑦*完結編㊤*


「そりゃあ、妊婦さんはみんな体を特に大事にしなくちゃいけない。だけど真裕ちゃんは特別そうなんだよ」


「…?」


「君の場合、一番不安定で大切な妊娠初期に、体にも心にも大きなダメージを負ってる。その影響で、安定期に入った今でも油断できない状態なんだ」


「えー……?」


「だから余計なことは考えずに、お腹の子と自分の体の心配だけしてるんだよ。君にはこんなに頼もしい旦那様がついてるんだから安心して」


「……はあ…?」


「…すいません。理解してねえっす」


「あはは! いやあ、さすが真裕ちゃん」


えー…っと…?


「…かえくーん…」


「ああ…いいから寝てな」


「…? うん」


体…だるいし。

寝よう。


かえくんの優しい声と言葉に従って、あたしはゆっくり目を閉じた。


なんでだろう。

さっきと違って…すごく、軽くなった心で。




「…届いたかねぇ…」


「ええ…。おかげで大人しく寝てくれましたよ」


「そうか。それならよかった…」



薄れていく意識の中で、かすかに二人のそんな会話を聞いたような気がしながら…。