秘密のMelo♪y⑦*完結編㊤*


――真裕サイド――


「……ん…」


「真裕?」


あ…れ…?


心配そうな表情、声色のかえくん。

朦朧とする意識の中、あたしは必死で記憶を辿った。


「……!」


―バッ


いや…辿るまでもなく。

瞬時に思い出し、咄嗟にお腹に手をやった。


…いる。


「……」


「大丈夫だ。大丈夫だから…。安心して寝ろ」


「かえくん…」


よか…った…。


ほっと息を吐きながら、ゆっくりとお腹を撫でる。

なにかあったかと思った。


「真裕ちゃん」


「あ……みわ先生…」


そのとき、かえくんの背後からひょこっとみわ先生が顔を出した。


「またしばらく絶対安静だよ。本当は入院するのが一番いいんだけど…」


みわ先生はそこで言葉を切って、言いにくそうにちらりと窓のほうを見た。

まだ…いるのかな…。


「真裕ちゃん、あのね」


「はい?」