「…っあ…っ!」
「真裕…?」
ずるずると、足の力が抜けたように崩れ落ちる真裕。
咄嗟に抱きとめた。
「真裕、どうし…」
「んっ…あ…」
「…!?」
冷や汗をかいた頬。
苦しげに歪む表情。
そして……ふっくらした腹を抱きしめる、震えた両手…。
「みわ先生呼べ!」
「お、お嬢様…!? か、かしこまりました!」
『え…マヒロ…!?』
しまった…やっぱり興奮させるべきじゃなかった。
自分の背中にも、冷たい汗が伝うのが分かった。
「はあっ…ぅん…」
「…痛いのか?」
「ん…。赤…ちゃん…」
「大丈夫だ…」
なんと言っていいか分からず…静かにそう言いながら、ベッドへ降ろした。
『マ、マヒロ…』
『出てよう。邪魔だ』
動揺するメイリー達に、シュンがそう言った。
ちらりとこちらを見て、全員を連れて部屋を出た。
こういうとき、やっぱりあいつは冷静だ。

