秘密のMelo♪y⑦*完結編㊤*


『そりゃそうだわよ。だってなんか顔色よくないわよ?』


『仕事のしすぎだなーうん。きっとそうだ』


『若いのに無理したらだめじゃなーい』


『ハディ、あんた歳変わらないでしょ』


…そりゃ体も疲れてはいるがな。

そう思うんだったら大勢で押しかけるのやめとけや。


そう思うのは間違いだろうか。


「大広間行くのやめる?」


「いいよ別に。行くぞ」


「ちゃんと食べられるんですか」


「……おうよ」


「あもしもし坂本さん? ごめんけど、ご飯部屋に運んでくれる? えっとねーお肉類はいらないや。さっぱりしたのだけお願い。…うん、うん。ありがとうね」


「……」


「ふっ。あんたの負け」


「所詮男は妻には敵わねェのよ」


両肩にポンと手を置いて言われると、同情されているようで少しイラッとした気がする。


「…あのな、ほんとに別にどこもなんともな…」


「じゃあステーキでも食べましょうかねぇ…。厚さ三センチくらいの。ガーリックしょうゆでもソースにしてもらいましょうかねぇ…」


「……」


「あ、それところもを二重くらいにしたフライもいっぱい食べようか」


「…………」


「だから負けだって」


「事実なんだったら認めとけよ」


…チッ。