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「……あー……。くそ」
ベットに腰を下ろし…頭を抱えた。
テレビではやるだろう。間違いなく。
それは見せなければいい。
元々そんなにテレビを見る方ではない。
だが…もしばれていたらここにも来るだろう記者やテレビまではごまかせない。
この家が本当に気付かれていないことを祈るしかねえな…。
「かえくぅん? どうしたの? 頭痛い?」
「!」
「? …だいじょおぶ?」
『どうかしたのカエデ』
『お前が来ない来ないってマヒロがうるせーよ』
「……真裕」
「なあに?」
「……いや。なんでもねぇよ」
「…?」
思っていたより時間が経っていたらしい。
呼びに行くと言っていたのに、逆に呼びに来られていた。
「……ハアー……」
「大丈夫? どしたの? 疲れた?」
「いいや…。気にするな」
「いや、無理」
「……」

