秘密のMelo♪y⑦*完結編㊤*


―――……


「真裕、電話」


「むーん…」


「起きろ」


「やだ」


「……」


―ピッ…


『まおーっ? さっき話しできなくってもー…蓮二のバカが変わんないからさあ! あ、元気? 赤ちゃんどう? ていうか聞いてよこないだ修平がさー…』


「……かえくんのばか」


「お前が起きねぇからだ。さっきからずっとうるせんだよ」


せっかくゆっくり眠ってたのに、電話口を耳元に突き付けられてりんりんの声に目が覚めた。


『あれ? まお聞いてる?』


「うーん…聞いてるよー…」


『あれ、寝てたの?』


「うんー…」


『あら…深夜とかだった?』


「ううんがっつり昼ー」


『ならいいや』


いやよくないし。

夜だろうが昼だろうが朝だろうが寝てたら一緒だよ。


『あ、そうそう聞いてよ修平がさー』


「しゅっちゃんはどうでもいいかられんくん…」


『え? 蓮二? また?』


「いや…そうじゃなくてぇ…」