…というのはまあ冗談で。
誰もお金なんかとりはしない。当たり前だ。
『当たり前よっ。腐るほどお金あるくせに…! むしろ無償配布したっていいくらいなのに…!』
無償配布とか妙にウケるんですけど。
『ここは本邸と比べるとミニサイズだからお部屋少なくて…。すぐ使えるの二部屋だから、男女に分かれてね。ちょっと狭いかもだけ…』
『ねえ馬鹿にしてる? 馬鹿にしてる?』
『これでミニサイズ? 部屋が少ない?』
『しかもちょっと狭い?』
「…………わぁーんっ! かえくんメイリー達がこあいよぉぉお!」
あたしは…!
あたしは親切で言ってるのに…!
怒られた…!
「あーよしよし…」
「かわいそうになァ。お前さんは間違ってねェよ」
「藤峰真裕だぞ? 今さらそんなこと気にしてたら身が持たないだろ」
『ゆ、ユウキまでΣ』
『ち、違うもん! べべべ別に怒ったりしたわけじゃ…!』
『ま、マヒロマヒロ、ごめんね!? ちょっとびっくりしただけなのよっ』
「…ぐすん」
『ああもう…! 可愛い…!』
『なにこの罪悪感…! まるで生まれたての子犬を捨ててしまったかのような…!』
『…守られてるじゃん。捨てられたわりにはスッゲ守られてんじゃん』
『水差さないでアッシュっ』

