――真裕サイド――


「……ね、ねえ。結局どっちだったんだと思う…?」


『わ、分かんない分かんない…』


プーップーッと虚しく鳴り響く携帯とみんなを見比べながら呟いたけど、帰ってきた答えもまた曖昧だった。


「あれ…。なんかすっごい消化不良…」


絶対そうだと思ってたもん。

それなのに否定すらされないって…。


悶々考え込むあたしのもとへ、かえくんがやってきた。


「まああの蓮二が否定しなかったんだ。世間一般的には付き合ってるというんじゃないか?」


「そ、そうかな」


「本人達にその気がなくてもな」


「そ、そおだよね」


うん。

なんか十分消化不良だけどそういうことにしとく…!


「よしっ。解決!」


『はやっ!Σ』


やったあ! 夢が出来た!


『しかもいきなりΣ』


りんりんと蓮くんが結婚するの!

それで二人の子とこの子が結婚するの❤


「うふふ…❤りんりんには男の子を産んでもらうの…❤」


「おまっ…絶対嫌だし。なんであいつらと親戚にならなくちゃなんねんだよ」


「まあ。早くも娘を嫁に出す父の…」


「いや違うしΣ」