秘密のMelo♪y⑦*完結編㊤*


「あの…この際だから問い詰めますけど、事実を聞いてるんですよ…」


『そうは言ってもねぇ…。別に好きだなんだとか付き合おうだとか、そんなこと言った記憶も聞いた記憶もないしねぇ…』


『じゃあやっぱり付き合ってないんじゃない…』


『まあ、でも…。似たようなものかもね』


『うっそマジで!?』


『え!? じゃあホントなわけ!?』


きゃあ❤やっぱり!

だよねだよね! そうだよね!


『なに真剣に悩んでるのよー。貸しなさいよー』


『ダメだってば。今まおちゃんと話してるの』


『はあ? なにがまおよっ』


『おっ❤やきもち? やっぱりそうなの?』


『まおはあたしのなんだけど! こらちょっと貸しなさいってばっ』


『…うん。やきもちだわね。ある意味』


『違うだろ。一応楓くんのだよ』


「一応だとコラ」


ああもう収拾つかないな!

すぴいかあ切るよ!

ここ? ここ押すのね?


―ピッ


『あーっ』


スピーカーとやらを切って、携帯を耳に当てた。

もうなんか誰がどこで喋ってるのか分からなくなるから。


「それでそれで? ちゃんとりんりんのこと好き?❤」


『なにそれ急に。どうしたの?』