秘密のMelo♪y⑦*完結編㊤*


――楓サイド――


『あ、マヒローこれお土産よ』


『なあに?』


『赤ちゃんのおくるみ。女の子って分かったって聞いたから、こんなのついてるのにしちゃった❤』


『きゃーっ可愛い! ありがとハディ❤』


…騒々しい。


『なあユウキ、こっちの学校ってどうなの?』


『別にどうってこともないし』


…騒々しい。


『それ藤峰の会社の仕事か? おーおーすげぇな…』


……なんだってこんなに騒々しい?


「…おいてめぇら少しは声のボリュームくらい下げらんねぇのか」


『ムリでぇーすっ』


「……」


声揃えやがってこの野郎どもが…。


「かえくん休憩したら? ポトフが美味しいよ」


「ハア……」


「大丈夫っ。仕事多いんだったら父様に文句言えばいいから。『多いわボケ! 少しは自分でやれよエセ社長!』…って❤」


「言うかΣ」


大体仕事の量の問題じゃない。

突如連絡もなく押しかけてきたこいつらのせいだ。

迷惑はなはだしい。


『あらぁ。だってこの家の主はマヒロでしょー? カエデに連絡しなくてもいいってことじゃない❤』


『あいにくだがな…』