秘密のMelo♪y⑦*完結編㊤*


かえくんから愛の指導を受けていたとき。

厳しくも愛に溢れる指導を受けていたとき。

いやむしろ愛情を一身に受けていたとき!


「調子乗んなよコラ」


「ごめんなさい」


…そんなとき、後ろから声をかけられた。


「…どちら様で…?」


「親戚の人だよぉーん」


両手でピースサインなどしてみせるこの若い男性。

髪の毛がちょっと長くて茶色い。


親戚の人なのは当たり前だ。

それ以外の人はここにはいないのだから。

でも…。


「…?」


「覚えてないのー? 俺はー君のお祖母様の姉の息子の初恋の人の弟の娘の甥っ子さっ」


「遠っΣ え? てか初恋の人出てきた時点で親戚の人じゃなくね⁉︎Σ えっ? てか意味分かんないΣ」


「ふっ…嘘さっ」


……。


「かえくんなんかめんどくさそうなの出てきた…」


「…藤峰家ってのは一体どうなってんだ」