秘密のMelo♪y⑦*完結編㊤*


実にうざい。


「親子揃ってよく回る舌だな」


「真愛はまだしゃべれないわ」


「そのうちこうなんのか…」


楽しみでしょ♥️


父様の言葉通り、結局自由にし始めたあたし達。

本家の集まりといっても、数年前からこうなのだ。

なぜって、さっきも言った通りあたしが人見知りだから。

それまではカチッとした堅苦しい会だったらしいのだけど、そもそもあの父様にそんなの、向かないと思わない?


機嫌のいい真愛のほっぺたを突つきながら、前菜に手を伸ばした。


「んま! かえくん、これおいちい」


「手で食べない」


「だってまお、お箸上手に使えない!」


「あのな…お前も日本人の端くれなら箸くらいいい加減覚えろ。真愛が大きくなったときどうすんだ?」


むー…。

怒られちゃった。


「こお?」


「そうじゃなくて…」


「まーおちゃんっ」


あん?