「はいあなた。あたくし制裁を加えてくるから、娘を頼むわ?」
「はいはいあっち行くぞ」
「あーんかえくんのいけずぅ!」
「すごぉい。あのお従姉さまをこうも手懐けるなんて、本当にあの方お従姉さまの旦那さまなんだわ」
やはり制裁を加えるべきなようだ。
「うぉっほん! あーあー、マイクテストマイクテスト」
と、マイクも持たないのにそんなことを叫んであたしの制裁を邪魔した馬鹿…あーいや、お父様々。
「ちっ」
「こーら?」
「あっ。やーだ! かえくん怒んないでーっ」
んもー父様のせいでかえくんに怒られちゃったじゃない!
むすっと頬を膨らませながら睨むと、そんなあたしに気付いてるはずなのに無視して続けやがった。
「えー本日は我が娘夫婦とかわゆい孫のために集まってくれてありがとう! いやーありがとう!」
うざいなー…あの人。

