んなっ……いつから…。
振り返るとそこには、いつどこから湧いて出たのかお義父さんの顔。
とっさに一歩引いた。
「なんでもいいわけないやい!」
「じゃなんなんですか」
「君のお披露目会だぞおおっ!? 気合いを入れたまえ!」
「別に気合い入れる必要は…」
「いくらなに着ても似合っちゃってかっちょいいとはいえ! …あ、ほら。このへんのスーツとかでいんじゃない? まあ適当に」
いや今適当つったろ。
誰だよ5秒前まで気合い入れろとか言ってたの。
「まあどうせなに着たって似合うんだから適当でいいのさ! さて僕も準備準備~♪」
「……」
いや、なにしに来たよ。
というかさっきも似たようなやつ、相手にした気がするが。
「…なんとか真愛だけでもまともに育てよう」
密かに心に堅く決め、結局やはり適当にスーツを手に取った。

