秘密のMelo♪y⑦*完結編㊤*


「で? なんだって?」


「え? なにが?」


「……」


バカか。

バカなのか。

ああそうだな、素直でも単純なんでもない。

ただのバカだこいつは。


…知ってたけど。


「着替えてくるんじゃなかったのか?」


「そう! そうなの! それで大変なのよ!」


「だからなにが」


「着物に着替えようと思ったらまずお洋服を脱がないとじゃない? でもお洋服脱ぐには手を使わなきゃじゃない? でも見て…!? あたしの両手塞がっ…」


「下ろせ。犬を。そして赤子を」


「!Σ」


なんだその今気付いたみたいな顔は。


ハッとした顔で、そして無言で出て行き…扉を閉めた真裕。

きっと今頃、坂本さんあたりに預けていることだろう。


「どこまでフリーダムなんだあいつの脳みそは…」


ブラックボックスだな。


思わずひとり呟きながら、とりあえず俺も着替えるかと立ち上がった。


つってもなー…スーツくらいしか…。


「…いいか、なんでも」


「よくないやい」


「Σ」