「野木さん、かえくんがまおのことばかって言うの!」
「は…え、あ…」
「ちょっと。なによその動揺は」
まるで否定できないみたいじゃない。
失礼な!
「ちかちゃんはママ大好きだよねーっ♥」
「ふにぇえ~」
ほら…!
大好きって言ってる…!
「お前みたいだとさぞ人生楽しいだろうな」
「ええ! なかなか悪くないと思ってるわ!」
「そうかい」
ええ…!
幸せ…!
「早くしな」
「分かっ…!」
「んっにゃあぁぁっ!」
……ふっ。
「あとは任せたわ、あなた」
「……」
あたくし可愛い可愛い琥珀ちゃん達を乗せてあげなくちゃ!
ああ忙しい忙しいわー。
「んぇぇ~」
「おーよしよし。泣くな泣くな」
「んっんー…」
…ちっ。
やっぱり一瞬で泣き止んじゃった。
「別に! 別に悔しくないから!」
「ああ、そう…」

