──真裕サイド──
「では大変お世話になりました♥」
「元気で! 二人とも元気で!」
「はい。お義父さまこそ、お身体ご自愛下さいませ。…ちなみに三人ですわ? お義父さま」
こんなに素敵なのに、なぜかお義父さまにはかえくんが見えていないみたい。
不思議!
これぞ世界の七不思議!
「分かったから少しは手伝えΣ」
「あらいやだ」
「楓様、わたくしがいたしますのに!」
「いーやこいつも少しは自分の力で生きていく術を覚えて……ってそれは持つなΣ!」
「え? なんで?」
だって手伝えって言うから…自分の荷物をジェットに運び込もうと…。
「まして真愛片手に、一ミリも動かせるわけねーだろ」
「三ミリ動いた…♥」
「……」
なに、その『こいつにやらせようとした俺が馬鹿だった』的な顔。
「その通りだよ馬鹿」
「ついに言ったΣ!」

