秘密のMelo♪y⑦*完結編㊤*


「生きてるし!」


「普通にとは言い難いがな」


「あら。あなただって」


「……」


まあ確かに…真裕に出会った頃からだいぶ“普通”とはかけ離れていった。

でもそのぶん、“真裕の普通”には近付いたわけで。

俺としては、まあそれでもいいかなと思っている。


「……重症だな」


「なにが?」


「別に…」


「おーい楓、ここでいいのか?」


と、そうしているうちにも、藤峰家のプライベートジェットがあるビルに着いたらしい。


「ああ。サンキュー」


「ありがとうお義父さま!」


「可愛いお嫁さんと孫のためだから! え? 息子? いたっけ! そんなの!」


「お義父さま、ご子息がいらっしゃらないと、お嫁さんもお孫さんもできませんわ」


「はっ! なんと!」


…いや、ほんとアホだなこの二人…。