秘密のMelo♪y⑦*完結編㊤*


「いや、まだ真愛生後1ヶ月だろ。何年後に帰ってくると思ってんだよ」


「半年後」


「生物学上不可能だΣ」


相変わらず面白いなーお義父さまとかえくん。


「あれっ琥珀、梨音と紅葉は?」


ふと足元を見ると、琥珀だけが一生懸命あたしを見上げていて。

梨音と紅葉の姿が見当たらない。


「わんちゃん可愛いーっ! あなた達ともお別れなのね」


……と思ったらいた。

いつの間にかお義母さまが抱き締めてた。


「うちもわんちゃん飼おうかしら…」


「次来たらたぶん犬の一匹や二匹居るぞ」


呟くお義母さまを見て、かえくんは確信を持った顔でそう言った。


「楽しみだねぇ」


「別に」


……冷たいのー。


「おいこらそれどうする気だ」


「え? かばんにいれるの」


ママからもらったおべんと大事にしなきゃ♥


「そんなとこに入れたらまた出せなくなるだろ」


呆れ顔でそう言いながら、かえくんはあたしの手からおべんとを奪った。


「あーんまおのおべんと!」


一生懸命手を伸ばして取り返そうとするのに、如何せんこの20センチ以上の身長差が邪魔をする。


「こっちの手提げに入れときな」


「ん…うん、わかった」