秘密のMelo♪y⑦*完結編㊤*


「かえくん終わった」


「ん」


楓を見上げてぴょこんと首を傾けながらそう報告したまおちゃん。

そんな彼女の頭に手を乗せると、車の鍵をものすごく適当に投げつけてきた。


「…君ね」


文句を言おうと口を開いたけど、子供を受け取る楓を見ていると、なんかもうそんな気すら失せた。


「ハア…」


「辛気臭いわね」


「うるさいなΣ」


「まおたんあそこやで。ほれ、ケーキ」


「キャーッ♥!!」


修平の指差した先を見て、途端に目を輝かせるまおちゃん。

キラキラさせながらもしっかと楓の服を掴んで離さないあたり、さすがだ。


「早く行こーうっ」


「こら引っ張るな」


「あっ待ってよまおー!」


まおちゃんを追いかける花梨の後ろを歩きながら、ふと思った。

僕ら、どういう集団に見えてるんだろうな…なんて。