秘密のMelo♪y⑦*完結編㊤*


「は!? ちょ、切れよ!」


「そんなこと言ったって…」


ていうかなに?

どうかしたの? てかなんで電話かかってきたこと知ってるの。


『あ、ユウキの言うことは無視していいからな。それよりマヒロ元気?』


『うん…まあ元気だけど』


『それはよかった! じゃ今暇?』


『今? 暇……といえば暇だけど、仕事中といえば仕事ちゅ…』


『仕事中! 忙しい! 分かったな!』


「……いや、なんで人の電話ひったくるの」


そして切るの。

なにそのユウキらしからぬ行動。


「どうしたの?」


「次かかってきてももう出るなよな」


「でも……もう出た」


「Σ」


『暇ならさー、ちょっとこの門開けてくんねぇ?』


『どの門だよ。いくら暇でもウィーンまでわざわざ得体の知れない門なんか開けに行かないよ』


『違うって。バンクーバーだって!』


バン…クーバー?

って…。


『ここと一緒じゃん』


『そうだよ』


いるの? こっちに?

え、嘘。