秘密のMelo♪y⑦*完結編㊤*


「ねーじゃあやわらかい人って? あ、真愛とか?」


「ぶは! 確かにやわらかいわな、赤ちゃんやからな!」


「ほら見てぷにぷにしてるの♥可愛いでしょー! あたしの娘なの!」


真愛のほっぺたをつんつんしながら自慢げに見せびらかした。


「バカなんだなほんとに」


…ら、愛する(ハズの)夫に心の底から呆れられた。


「そっかー娘かー…そっかぁー」


…しかも、なんかすごいしみじみと呟かれた。


「生命の神秘って……素晴らしいな!」


そして、あたしより自慢げに言い切った彼は、誰からもちらりとも目線を向けてもらうことすらなかった。
 
実に哀れである。


「哀れ…!? 哀……え、俺ってそんなに哀れけ?」


「自覚がないのは幸せなことだと思うよ」


「あんな、蓮二、俺お前のそういうとこほんま嫌いや」


「それは光栄だね。お前なんかに欠片も好かれたくはないからね」


……おおー…。

懐かしい! この感じ!