「え、今…いいって言ったように聞こえた?」
「いや、呆れてため息ついたようにしか見えんかったわ」
やーね分かってないわねー。
ため息にも種類があるのよ種類が!
「今のは仕方ないなこいつぅ♥ってやつ!?」
「少なくともハートマークはないんじゃないかな」
「蓮くんのいけずぅ」
「それはどうも」
そんなことより美味しいデザートいつ食べに行くの?
そんな意味を込めてりんりんを見つめると、まるで助けを求めるかのようにかえくんに視線をやるりんりん。
そして彼はあたしの気持ちをそっくりそのまま代弁した。
「いつ行くのかとさ」
…ん…まあ、多少言葉足らずではあったけどさ。
「じゃあすぐに行きましょうか? もうランチタイムだし」
「だから、それならなんでうちに…」
「だーからそんなかたいこと言わないのよ」
どうやら蓮くんはかたいらしい。

