「だひゃひゃひゃひゃ!! かえっ…楓が赤ちゃん抱いとる!」
「……」
いや、だからそんな笑うとこ…。
「久しぶりまおちゃん。相変わらず可愛いね」
「んあ? …あっ蓮くん」
「お母さんには見えないよ」
「お母さん♥♥! かえくんかえくんっ、まおお母さんなの!」
「知ってる」
そおなの!?
「ああ…相変わらず面白いね君達」
ふっと笑う蓮くんは、気のせいだろうか。
ずいぶん疲れているように見える。
というかずいぶん投げやりに見える。
「蓮くんどおしたの?」
「できたらあれを見て察してほしいな」
そう指さす先にはりんりんとしゅっちゃん。
しかも超ハイテンション。
ああ……察したよ。
「仕方ないから入りなよまおちゃん」
「ありがとう」
未だはしゃいでるりんりん達と、うんざりした顔のかえくんを置いて、あたしと蓮くんは室内へ入った。
「蓮くんち初めて!」
「そうだねぇ」
「ところでりんりんとはどう!?」
「いきなりくるねぇ」
だってそのために来たようなものだから。

