秘密のMelo♪y⑦*完結編㊤*


――真裕サイド――


「ここ!? ここ!?」


「あーそうだから、ちょっとお前落ち着け」


「あれは? あれ」


「いやどれだよ」


午前11時頃、あたしはついについに蓮くんちの前!

ふっ…長かったわここまでの道のり。


「インターホンならこれだ」


「なにこのボタン押していーの?」


「押すためのものだからな」


そうなんだ!

じゃ、押す!


「えいっ」


―ピーンポーン


お……!


「おおおっ!」


「んん~」


「ちかちゃん見える? 聞こえる? すごいねすごいねーっ」


『まお来た!! 蓮二あんたそこ邪魔っ!』


おっ?

これはこれはりんりんの声だ!


「かえくんりんりんだ!」


「ん」


「はいっ。持っといて」


「いや、おい」


真愛をかえくんに押し付けるのと同時だった。