「子供はいつか親離れするものなのよ? あんたの親離れは早すぎたけど」
「いや、俺こいつの親じゃねえし」
「最低な台詞だーッ!」
「いや事実だΣ お前いつから俺の子になったよΣ」
「え!? なってないよ。かえくんの愛妻♥にならなったけど! 子はこっちよなに言ってんのあなた」
……こいつ…。
「あっそおだそおだ。りんりんに電話しなくっちゃ!」
「おい…マジで会う気か?」
「え? うん」
「それはお前、当然俺もだろ。めんどくせぇな」
こいつひとりで外になんか出せようはずがない。
そうなれば、俺は永遠に真裕を失う覚悟をしなくてはならないだろう。
「どういう意味でΣ!?」
「三秒で迷って行方不明になってそれきりか…」
「……」