ふん。まあいいわ。
あたし、プライドよりやりたいって気持ちのほうが勝つ女だから!
「それは人としてどうなんだ」
「大事なこと」
「あっそ…」
ふふ~ん♪
楽しそうだし…それに、最近かえくん大変だもん。
父様がさ、もはや自分がめんどくさいから任せるって感じだから。
最初の頃は仕事を覚えてもらうためだったけど、もう最近は違う。
押し付けてるようなもの。
まあそれも…かえくんの仕事の腕を信用してるってことなんだけどね。
「えーっと…よし。ここね。琥珀、そこにいてもいいけど邪魔しちゃダメよ?」
「わう」
「うんいい子❤ あ"うっ」
「は!?」
「うえっ、びっくりした!」
「…は?」
いやー……びっくりした…。
あたし…思わず目ぱちくり。
かえくんなんかもっとびっくり。
そりゃそうか。
急に愛妻❤がおかしな声出せば。
「ど…どうした?」
「いや…蹴った」
「……誰が?」
「誰がって逆に赤ちゃん以外誰が?」

