秘密のMelo♪y⑦*完結編㊤*


「じゃあ今度こそいってきまー…」


「おい。今度はタオル置いたままだ」


「あらいやだ。…じゃあママ行ってくるからねぇ♥ いい子に待ってるのよ。琥珀達もね!」


まったく…。

世話の焼けるやつだな。


ソファに深く腰を掛けてもたれかかり、胸の上に真愛を乗せた。


「なんていうか、ちゃんと父親やっていけそうね」


「まあな」


真裕の世話が出来れば、他のなんだって出来る気がする。


「ところでこの靴下履かせてみていいかしら」


「靴下…」


履いてるだろ。


「編んだのよ♥ 可愛いでしょ」


「へー…」


「起きないかしらね」


「大丈夫だろ。あいつと一緒で、一回熟睡すると起きねぇよ」


適当に答えると、親父と二人、慎重に靴下を脱がせていた。


あまりに真剣なその顔に、笑いを通り越して呆れる。


まあ確かに、真裕がいない今泣き出すと厄介だが…。

つーかなら今するなよ。



結局真裕が出てくる頃には真愛が泣き叫んでいて、「なにが起きたの…?」と怪訝な顔をされた。