秘密のMelo♪y⑦*完結編㊤*


「んーっとー着替えどこだっけ」


「そっちじゃなくて左」


「左? ……ってどっちだっけ」


「……left」


「あっこれか♥」


いや…呆れねえ。

今さらこの程度のことでは呆れねえ。


「あれ? なーい」


「紫の袋の中」


「むらさきむらさき……あったぁ♥」


そう嬉しそうに引っ張り出して出そうとした中身は、あろうことか下着だ。


「おい。それは向こうでやれ」


思わず眉をしかめてそう言った。


「はーい。何個入ってる?」


「あー? 六……七枚?」


「いやなんでお前が知っとんじゃいΣ!!」


俺が入れたからに決まってんだろ。

着替えやなんかまではよくとも、下着となればさすがに一瞬くらいは気にも留めたが、そのときふと真裕に視線を向けて、一瞬でどうでもよくなった。

なぜなら。


『見てかえくん、新しいの! 可愛い? 可愛い?』


…と、確かに見覚えのない下着姿で立っていたからだ。