秘密のMelo♪y⑦*完結編㊤*



そして夜八時、ようやく食事を始めることができたものの。


「かえくんお箸わかんない」


「こう」


「え? なにどうなってんのその指」


まあ海外育ちだからこのくらいは目ー瞑ってやるか。

なんせ真裕だし。


「ほら、持ってみ」


「んー……指絡まりそう」


「真裕ちゃん、一本ずつやると分かりやすいわよ」


「どう? こう?」


これはあれか?

数年後真愛にするであろう練習のリハーサルか?


思わずそう感じずにはいられなかった。


「ああ、いいなぁ…若い女の子が家にいるって…♥」


「…変態親父…」


「いーじゃないかいーじゃないか義娘なんだからあ!」


「余計変態だ」


「確かにΣ」


いや納得すんのかよ。


「見てかえくん、持てた!」


「そのままこれ掴んでみ」


「え……っとどうやって?」


「……」