秘密のMelo♪y⑦*完結編㊤*


「そっかーかえくんももう二十歳だもんね。私も年取るわけよねー。だっておばあちゃんだもの♥」


「ママ、似合わない! 真愛のお母さんでも全然おかしくないよ」


「キャーッ♥♥ やぁーだもう真裕ちゃんたらあ♥」


まあ……確かにぽくはないが。

それでいったらお前も全然母親には見えないから安心しろよ。


喉まで出かけた一言を、グッと飲み込んだ。


「かえくん、ちかちゃんお腹すいたらなんとかしといて」


「いやそれだけは無理だろΣ」


「マジで!! かえくんにもできないことってあったの!?」


真顔で言うなや…。

本気に聞こえるだろ。

…いや、まあこいつの場合百パーセント本気だけども。


「んにゃっ…ふにゃああぁーっ」


「お、おい楓。女の子ってどうやってあやすんだ?」


「いや、あやし方に男も女も関係ねえだろ。…真裕、さっそくだ」


どうやら真愛が求めているのは俺ではないらしく、抱き上げても泣き止む気配はなかった。


エプロンを受け取りかけていた真裕に伝えると、「ごめんあそばせ」とどこか間違った一言をかけてこちらへやってきた。


「んよちよちよちいい子ねーさ、おいで♥ ママでちゅよ~っ」