――楓サイド――
真裕がマドレーヌを頭に乗せることなく無事ティータイムを終えた頃、何台ものカメラが真愛を狙っていた。
「滅多に会えないんだからもー…たくさん撮っとかなきゃ♥」
「真裕ちゃん、無愛想だけどこれも一緒に映ってるよ、ほら」
「キャー素敵!」
「それにしても大人しいわねー」
「見て見てかえくん、かっこいい!」
真愛がいるのは俺の膝のため、必然的に俺ごと囲まれるわけで。
だいぶうっとうしい。
「真裕、ベッド持っ…」
「あっそうだわ真裕ちゃんちょっとこれ見て見て! この間買ったのよー」
「ああっ可愛い! うさぎさあぁぁん♥♥」
「絶対似合うと思わなーい♥?」
くまの次はうさぎかよ…。
着ぐるみ好きだなこいつら。
「似合うぅ♥」
「でっしょー? やっぱり女の子はいいわねーっ。そのうち、パパと結婚するーなんて言い出すかもよ♥」
「いいなーかえくんいいなー! 男の子だったらママと結婚するって言うの?」
「そうねー楓は言わなかったわねー」
「言わなそー……」
「なんだその目は」
「いや、可愛げなかったんだろうなー昔から…と思って?」
「そりゃーそりゃー可愛げはなかったわ! このクソガキって何百回思ったことか…」

