「ぜひ、ぜひ親子一緒に撮ってやってください…♥♥! そしてその写真くださいっっ!」
思わず食い気味に声をあげた。
めったに撮れないかえくんの写真……♥
しかもそれが娘とツーショットとなると、これはもうレア度数割り増しだ。
「別に俺は撮りたくな…」
「大事な娘の成長過程を見守らずしてなんのために生きるかーッ!」
「Σ」
「どうぞお義父さま♥ 観念しました♥」
「……は、はい」
あらやだこのお菓子美味しい。
あら、なにかしらこれ。
不思議な形…。
「あんたって尻に敷かれるタイプだったのねぇ…」
「いや、なんか違うだろ。それとまお、言っとくがそれはマドレーヌだ。断じて飾りじゃねえから頭にはつけるな」
はっ。バレた!
しかも違うの?
「頭…!? え、頭につけようとしてたの…? マドレーヌを…?」
「可愛い形をしてるのでつい」
「……」
なんだそっか違うのかー。
じゃ、これも普通に食べられるの?
へえー。
「やーだ美味しい♥ マドモアゼル♥」
「マドレーヌな」
「れどれ、れ、ま……むつかしいぃ」
日本語って難しいのねー。

