すぐに泣き止んだ真愛を見て、感動の声を上げて興奮するママは、バッシバッシと容赦なくかえくんの肩を叩いた。
「いやいてーよ」
「照れないの♥」
「照れてねえだろΣ」
「照れ屋さん…♥」
「いやお前もかΣ!」
ママから逃げるように向かった先にはお義父さまが待ち構えていて結局捕まってたけど、あたしは見ないふりをした。
「おかーさま聞いてくれます? 先週のあの人の話」
「あら。なになになぁーに? なにしでかしたの? アイツ。…あ、そこ座って。お茶入れるわ」
「あ! やってみたい!」
「あらほんと? じゃーねーこっち来て」
キャーッ♥
人生初めてのお茶汲み!
「かえくんかえくん、まお初めてお茶入れるの!」
「んー。火傷すんなよ」
「はーい♥」
カップに入ってる以外のお茶、見たことないなー。
どんなんに入ってるのかなー。
「さ、まずこれよ」
「……なにこれ?」
「ティーバックよ」
て…てぃー…?

