「…あいつなんであんなにクールなんだろう」
「そうねえ…私達の息子とは思えないわね」
「というか真裕ちゃんはあんなののどこがいいんだろう…」
「すべてです」
「聞いとったΣ!」
無表情でもかっこいいー…。
かったるそうなのもかっこいいー…。
時々まおの視線に気付いて二度見してドン引きしてる顔もかっこいいー…。
終始目をハートマークにしてかえくんを見つめ続けた。
「さあさ着いたわよ真愛ちゃん♥」
「いい子だなーいい子だ! うんうん」
孫にデレデレなのは父様だけではないらしい。
お義母さまもお義父さまも、いい子に寝ている真愛を覗き込んでは嬉しそうにしてる。
「まお、琥珀達」
「はーい」
このちっちゃいかごに入るのは初めてに近いけど、紅葉以外はとてもいい子だった。
紅葉はほら……ねえ?
まあちょっと…騒いじゃったかなー……なんて。
「こんな大勢ですみませんけど、お邪魔しまーす♥」
「いいえぇ。狭いけどゆっくりしてね」
「つーかちょっと待て。この大荷物降ろすのを誰一人手伝おうとしないのはどういうこった」
星野家久しぶりに来たなぁ♥
んーっ、ママのお料理思い出す!

