秘密のMelo♪y⑦*完結編㊤*


…とまあ、こうしてなんとか家の中に入ることができたわけ。

もうお昼をとっくに過ぎている。

お茶とお茶菓子をずっとつまんでいたとはいえお腹が空いたような…。


「てか空いた。なんか作ってもらおう…。ユウキは?」


「俺さっきもらった」


「あらそう。じゃあかえくん何にする?」


「なんで…」


「なんでもとか言ったら超嫌いになるし」


「……………………」


「……え、まさかの沈黙?」


黙秘ですか?

言わなければそれでいいと?


「…んじゃあ……ポトフで!」


「なんでまたポトフΣ」


「急にポっていう字が浮かんでさ、そしたらポといえばポトフじゃん?」


「そう……なのか…?」


「というかポの字が浮かんだのはこれじゃねぇのか」


「……おおお」


それだ…。

人の潜在意識って…! すごい…!


「お前が単純なんだよ。ポスト見てとか」


「いや逆に複雑だしΣ ポストからポトフになるやついないだろ! なんで分かるんだよΣ」


「愛よ」


「慣れだ」


慣れか。