「おいなんでそいつに電話なんかしたよ」
「だって会い…」
『会えるの!? マジで!?』
「……やめ…とこうかな」
「そうしろ」
どこにいるかは知らんが、ひとりでドタバタ暴れているに違いない。
そんなやつが来ると面倒だ。
「あ! でもあれを聞かなきゃ! りんりんまた明日電話するね♥」
『えっ、ちょっ……じゃこの電話はなんのために…』
―ブツッ
なんのためらいもなく切ったな…。
「お義母さま達まだかな」
「まだ数分しか経ってな…」
「まっひーろちゃああん♥♥ ママですよー♥」
「……」
「あっママ!」
「キャー久しぶり! 真愛ちゃんは? ッキャー! 可愛い♥!」
どうやって…つかどこから来た…?
立ち尽くして、大はしゃぎする二人を眺めていると。
「久々にその顔見るな」
「息子にかける言葉じゃねえな」
「相変わらず顔だけは胸くそ悪いくらい良いな!」
「悪かったなΣ」

