「だって五十一代目だから……」
「いや、そうかもしれんが…結婚してからもうそろそろ一年だろ?」
ああ、それは…。
父様に聞いた話では、本当は一月頃に予定してたらしいのだけど…ほら、あんなことがあったじゃない?
その後かえくんの無事は分かったものの、同時にあたしの妊娠も分かって…。
しかも体調が安定しないということで、じゃあ生まれてから五十二代目のお披露目会と共にしてしまおう!
…という雑な案だったらしい。
「ちなみになぜそれを父様があなたに言わなかったかというと」
『言おうと思ってた日に怒られたから怖くて言えなかったんだいっ』…だ、そうです。
「……」
でもほら、当然そんなことをこのあたしが覚えているはずもなく。
父様がすでに報告しているものと思い込んでいたのだ。
「……ああ…そう…」
満足げにかえくんを見つめると、なんかものすごい疲れたような呆れたような表情で、力なくあたしを抱きしめる。
「熱上がったのかな」
心配になって顔をのぞき込もうとするも、かえくんたらしっかりあたしを抱きしめてるもんだからそれが叶わない。
「かえくぅん?」
「んー…?」
あら……寝ちゃうみたい。
「おやす…」
「んにゃっ…みゃあぁっ…」
「……」
「……」

