――真裕サイド――
『カエデ、どうかしたの?』
急いで戻ってきて真愛を抱き上げるあたしに、ハディが問いかけた。
『ぶり返したみたい。意地張って仕事しようとするから』
『あたし達来ちゃったからかしら…』
ちょっと申し訳なさそうにそう言うリジュに、慌てて返す。
『違うわよ違うわよ。ただあの人が見栄っ張りで強がりなだけよ。そのせいよ』
どうせ、みんなが来なくたって同じように無理をして、ぶり返していたはずだ。
あの人はそういう人だから。
「よしよし。じゃちょっと待っててね真愛ちゃん」
やがて泣き止んだ真愛をベッドに下ろし、メイリー達にも『ちょっとすまんっ』と声をかけ…かえくんに薬を持っていくために寝室へ向かった。
『…忙しそうね』
『子供と旦那の世話しなくちゃだもんね』
「かえくーん?」
そうっと入ってみると、電気はついてない。
返事もないなぁ…。
「寝てるの?」
「いや…」
「あ。いた」
着替えも何もせずに、そのままベッドに倒れ込んだみたい。
「大丈夫…?」
思わず、眉尻を下げて頬に触れた。

