「!」
『どした?』
呼ぼうとすると、もうすでに真裕がこっちを向いていて。
一瞬偶然見ただけかとも思ったが…そのまま立ち上がってこっちに来るもんだから、驚きだ。
「こいつら、いつもこんなだよ」
「へェー? 敵わねェな」
思わず、肩をすくめて笑った。
「かえくん?」
駆けつけてくるなり楓を覗き込み、頬に触れる。
なんつーか…成長したなァ…。
「薬…」
「んもーだから言ったのに。大丈夫? ちょっと待ってね…確か昨日坂本さんが……。ほら、もうベッドに行って。ちゃんと寝るのよ? 分かった?」
そう言って、楓の頭を撫でて額にキスをする真裕。
なんつーか…成長はしたが…。
『…子供と扱い方混ざってんじゃん』
『成長はしたが、態度を分けられるほど器用じゃねェのよ』
「うるさいやいっ」
『マヒローッ! まちかちゃんが泣いてる!』
「はーい! …じゃ、あなたちゃんと寝といてね。すぐお薬持っていくからね」
そう言い残すと、真裕はまた慌ただしく戻っていった。
『……女ってすげーのな』
『…というか、あいつが伸びしろありすぎただけだろ』
…確かに。

