―――……


その夜、女の子達はソファに集まって、夕飯の直後だというのにお菓子をつまみながら話に花を咲かせていた。

最初こそかえくんに気を遣っていたらしいものの…今や、そんなものとっくに忘れているみたい。


『ねえね、寝てんの?』


『うん。お腹もいっぱいでぐっすり』


『このへん、カエデに似てない?』


『やっぱり!?』


『触っていい?』


『どうぞ』


こっちに移動したベビーベッドに寝ている真愛を囲んで、あっちこっちからつんつんつつく。


そんなに物珍しいのかしら…。


『ねえねえマヒロ、全然体型変わってないけど何かしてるの?』


『何かって?』


『産後ダイエット……とか?』


『え? なにそれ』


『知らないΣ! まさかの知らないΣ!』


それよりなかなか美味しいねーこの……。


「……ぽてっぷ?」


『ポテトチップΣ!!』


『なんか可愛いわその名前Σ!』