秘密のMelo♪y⑦*完結編㊤*


電話を切ってみんなのもとへ戻ると。


『あ、なんか見たことある光景だと思ったら!』


『赤ちゃんをマヒロに置き換えたらいーんじゃない♥』


『あっ、なーる♥ それは見たことあるはずね!』


「……」


娘なのに。

かえくんが抱いてんの娘なのに。

そしてあたしは妻なのに。


『違うもん真愛がかえくんになついてるだけだもん。早くもお父さんっ子なんだもん』


『カエデラブなところも似てるのね』


……。

…まあね。


すとんとかえくんの隣に座り、おでこに手のひらを引っ付けてみた。


「ふ…ん。下がった」


薬が効いてるのか、今はそんなに熱がある様子はない。


「ん? 楓どうかしたのか」


「いやそれがこの人昨日から熱出しちゃって。究極の強がりだから昨日も見栄張って、仕事行くために嘘ついて学校行ったのよ」


『えっそうなの?』


「そりゃタイミング悪い時に来ちまったな」


「そう思うなら連絡の一つくらいしやがれ」


「……そらそうだ」


シュンらしくないわ、そのボケ方。