秘密のMelo♪y⑦*完結編㊤*


―――……


『いやーマヒロがしっかりママやってるもんだからもーびっくりしちゃって』

『ねーねーそういえばカエデは?』

『まちかちゃあん♥ こっち向いてこっち向いて♥』

『お前さん一回鏡と見比べた方がいいぜ。そっくりだ』

『あれっ。そういやユウキもいないじゃん。あいつは学校あんの?』


…なにこの自由加減。

あたしどれにどう反応したらいいの?

どさくさ紛れに真愛も半泣きなんですけど。

この場合とりあえず娘でいいのかしら。


『あー…荷物、そのへんにまとめといたら? あと声のボリューム下げようか。ちなみにあの人は寝てるわ。ユウキは学校よ』


『まだ寝てんの? もう昼じゃーん』


『いやだから、それはね…』



―チャッ…



「あっ」


かえくんが寝込んでいることなど露知らないみんなは、いつも通りにはしゃぎまくり…そのせいか、ベッドと仕切っている扉が開き、かえくんが出てきた。


「あなたもういいの?」


「寝てられるか。なんだこいつら」


「知らない」


前髪をかきあげながらこっちにくるかえくんは、やっぱりまだ体調がよくはなさそう。


『カエデあんた…色気増したんじゃない?』


『褒めてんの? バカにしてんの?』


『褒めてんのよ』


『そう…なの?』