――真裕サイド――
泣き叫ぶ真愛のもとへ駆けつけて、とりあえずかえくんに聞こえて起こしてしまってはいけないので部屋を出たあたし。
梨音と紅葉の喧嘩を止めて、真愛がお腹すく時間だと気付いたそのときだった。
「あの…え?」
なぜだかそこには、メイリー達が待ち受けていて。
あたしはもう少しで真愛を落とすところだった。
『いやぁーもう超可愛い♥♥』
『なんせこの二人の子だもん。きっとそれはそれは美人に育つに違いないわよ』
『あれ? そういやカエデはどうしたんだよ?』
「おかしいわおかしいわ。あたくし疲れてるのかしら……そうよね、だってもう何日も、二時間以上続けて寝てないもの」
『そうなの!?』
『やっぱりママって大変なのねぇ…』
……。
答えが返ってきたぞ。
これはもしやもしかして…。
「本物!?」
『今さら!?』
……真愛誕生から十五日目。
なんか、やってきました。

